合成界面活性剤についてです。

<質問1>
合成界面活性剤は何と書かれているのでしょう。

<質問2>
界面活性剤はなぜ肌に良くないと言われるのですか?
また、成分表の代表例を教えてください。

<回答>
合成界面活性剤の表示は、成分名で書かれていたり省略名で
書かれていたりしますが、化学名なので見た感じで、
意味がわからないものは合成化学物質
(合成界面活性剤以外の場合もあります)の可能性が高いです。

合成界面活性剤とは表示されていないことが多いからです。
ですから、成分表示に無添加とか合成界面活性剤無添加とか
合成界面活性剤フリーと書いてあるのを
買うほうが確実です。

スキンケア商品以外にも、メイク用品
歯磨き粉やシャンプー、リンス、洗剤などに
使われているので成分を確かめて
有害な合成界面活性剤が入っている場合は
買わないほうがいいです。

合成界面活性剤について説明しますね。
まず、界面活性剤とは、水分と油分は、普通は
混ざらないのですが、それを混ぜ合わせて
分離させないようにしている物質です。

食品に入っている界面活性剤は
乳化剤と表示されることが多いです。
例えば卵黄の中に天然の界面活性剤レシチンがあります。
そのレシチンや植物由来のサポニンや
牛乳由来のカゼインナトリウムが
天然の乳化剤です。

ここでは、食品以外の界面活性剤や
合成界面活性剤について書きます。

サポニンやリン脂質、ペプチドや
石鹸の(脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウム)が
天然の界面活性剤です。

それ以外のものは合成されてできているので
合成界面活性剤と呼ばれています。
たくさんの種類があるのですべて有害ではないですが、
有害なものが多いので、
なるべく合成界面活性剤が入っていない商品を
選んだほうが体のためにも環境にも良いのです。

界面活性剤は、性質から親水性部分が
イオン性(カチオン性・アニオン性・双性)のものと
非イオン性(ノニオン性)のものに分けられます。

安全度が高い順番に書くと
非イオン界面活性剤(ノニオン性界面活性剤)が一番安全性が高いです。
グリセリン脂肪酸エステルなどがあります。
>両性イオン界面活性剤(双性界面活性剤)
>陰イオン界面活性剤(アニオン性界面活性剤)
>陽イオン界面活性剤(カチオン性界面活性剤)の順ですが
ただ、必ずしも、有害度順ではないです。

特に有害な合成界面活性剤を書き出します。
ラウリル硫酸Na
ラウリル硫酸アンモニウム
ラウレス硫酸Na、
パレスー3硫酸Na
パレスー3硫酸アンモニウム
スルホン(スルフォン)酸Na
キシレンスルホン酸アンモニウム、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩
===
他にも成分名に、硫酸とかスルホン酸とか
書かれている商品は特に買わないようにしましょう。

スキンケア商品以外にも、メイク用品
歯磨き粉やシャンプー、リンス、
洗剤などに使われているので成分を確かめて
有害な合成界面活性剤が入っている場合は
買わないほうがいいです。

なぜ、有害なのかというと
タンパク質を溶かす性質があるので
皮膚の角質に悪影響があります。

そして、合成界面活性剤は、水分を閉じ込めてしまって
皮膚のバリアゾーンが脂分を失うことで乾燥させてしまいます。

合成界面活性剤の成分の毒性が体内に慢性的に
吸収されつづけてアレルギー性疾患の発生など
悪影響が報告されています。

合成界面活性剤は、発ガン性物質としての疑いもあります。

なお、合成界面活性剤について書きましたが
合成ポリマーや鉱物油(ワセリン、固形パラフィン、
パラフィン油など)や防腐剤(パラベンなど)、
合成香料、紫外線吸収剤なども有害です。

有機化合物で、よく(PG)と書かれている
プロピレングリコール (propylene glycol) も
量が増えると毒性が高く経皮毒となります。
よく使われているので注意しましょう。

そして合成ポリマーとは合成樹脂、合成セルロース、
合成ゴムのことを指します。
特にポリアクリルアミドはモノマー(単分子)の場合
毒性が強いですから、入っていないものを選びましょう。

成分名で他に有名なのは
ジメチコン、トリメチコン
コポリマー(安全性が高いものも多い)、
シロキシケイサン、シロキサン、アルリル酸
メタクリル酸、PEG(ポリエチレングリコール)、
PPG(ポリプロピレングリコール)
などです。成分によっては
毛穴を広げたりする作用があるので
なるべく入っていないほうがいいです。

ただ、すべてが有害なわけではないです。
やはり、成分ごとに違うので決めつけない方がいいです。

確認することが大事ですが、
種類が多くて見極めが難しい時は
入っていないものが安心ではあります。

このように化学合成物質は書き出すと
キリがないくらい多いです。

商品を選ぶときのコツは、できるだけ
シンプルなものを選ぶといいです。
そうすれば有害な合成物質が入っている確率が減るからです。

無添加や天然成分を表示していて
毒性が弱い界面活性剤を使用している場合もあります。
大丈夫な場合も多いですが、敏感肌だと
かぶれることもあります。

100%自然素材でもかぶれる場合もあるので
パッチテストをして使うのが安心です。

たいていのメイク商品やスキンケア商品や
シャンプー、リンスなどにも
多くの合成界面活性剤(乳化剤)が入っていますので
すべてを除去するのは難しいですが
いつも成分を意識して、なるべく有害なものを
買わないようにすると、お肌にも健康にも良いです。

まとめると、スキンケア商品を買うときは
無添加と書いてあったり
合成界面活性剤フリーと表示されていたり
合成ポリマーフリーとかパラベンフリー とか
防腐剤フリー、紫外線吸収剤フリー、タール色素フリー
などと表示されていれば、安心して買えます。
表示されていなくて、化学物質がたくさん書かれているものは
避けたほうがいいです。

以上、参考にしてください。

●<追加の質問と回答>●
(質問a)
無添加のクリームって、一体何をいれているのですか?
水だけ、ですか?

(回答a)
水だけではないです。
合成界面活性剤等が無添加という意味なので、
自然素材で肌に優しくてスキンケアに
役立つものが入っていることが多いです。

(質問b)
無添加で無害な洗剤は、どこに売っていますか?

(回答b)
普通のスーパーで買えるものは
合成界面活性剤入りがほとんどです。

近くのお店に無添加のお肌に優しい洗剤が
見当たらないときはネットでも購入できます。

あとは100均のダイソーなどで
洗剤が不要なスポンジなども売っています。
それを使って洗剤を使わないのもいいです。
無添加の石鹸を洗剤代わりに使ってもいいです。

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(質問c)
洗顔料で例えばどんなものが含まれてるとよくないですか?

(回答c)
良くない成分は多すぎるので書ききれないですが例えばエデト酸塩などは洗顔料によく入っています。
人工香料や合成界面活性剤も良くないです。無添加と表示されているのを選ぶといいですよ。
この記事も↑最初から参考にどうぞ

追記:エデト酸塩は保存料ですが、まれにアレルギー作用や血圧降下や腎臓障害や染色体異常などが起こると言われています。
敏感肌の方は使わないほうがいいです。

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