ニキビに低用量ピルを使う場合の副作用

皮膚科ではニキビ治療に低用量ピルを使うこともありますが
副作用とかはどうでしょうか?

<質問>
ニキビを治すために、スキンケア、食事、睡眠などに
気をつかったりしているのですが、なかなか良くならないし、
繰り返しニキビがてぎてしまったりします。(とくに顎と頬)
なので皮膚科に行って、低用量ピルを処方してもらおうと思うのですが、
低用量ピルを飲んでいると、将来妊娠しにくくなったりしますか?

<回答>
低用量ピルを飲んでいる間はピルなので妊娠しません。
ですから、将来妊娠したいときは
服用を中止すれば、しばらくすると排卵が普通に起こるので
妊娠可能になります。

だから、その点は心配ないですが
少なめですが副作用がいろいろあります。

ニキビ治療によく使われる低用量ピルの中で副作用も少ないのは
デソゲストレル(DSG)/エチニルエストラジオール(EE)で
製品名で有名なのはマーベロン21~28です。
説明→http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se25/se254910C.html
上記の薬の説明サイトから副作用部分を抜粋して書き出しておきます。

【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
血栓症..手足の痛み・はれ・むくみ・しびれ、胸の痛み、
突然の息切れ・息苦しい、急に視力が落ちる、視野が欠ける、
目が痛む、頭痛、片側の麻痺、うまく話せない、意識が薄れる。

【その他】
吐き気、食欲不振、腹痛、下痢
予定外の出血(点状出血、破綻出血)
乳房痛、乳房緊満感
むくみ、にきび

なお、ピルは血栓症になりやすいので
35歳以上で1日15本以上タバコを吸う人は禁止です。
35才未満でもタバコを吸う場合は要注意です。
40才以上の方も飲まないほうがいいです。

乳がんや子宮がんの発症リスクが少しアップします。
他の薬を服用している場合相互作用が起こる可能性があるので
処方してもらう医師に確認が必要です。
===
以上、ここまでが主な副作用と注意事項です。
もっと詳しくはサイトで確認してください。

顎にニキビが出来ていらっしゃいますので
ホルモンバランスが崩れてニキビになっている可能性も高いです。
それで低用量ピルを考えていらっしゃるのかなと推測します。

しかし私の個人的な意見としてはニキビ治療だけのために、
低用量ピルを用いるのは副作用の点を考えると
別の方法をもっと試してみた後でもいいかもしれないと感じます。

ストレスがたまったり不規則な生活だと
ホルモンバランスが崩れやすいです。

女性ホルモンに似ている大豆イソフラボンが含まれる
大豆製品を積極的に食べたり飲むのもいいです。
豆乳、豆腐、納豆、おからなどあります。

他にはホルモンバランスを整えてニキビ改善
効果があるハーブティーの作り方を書きます。

ハーブはすべて乾燥ハーブです。
生活の木などハーブのお店に売っています。

ブルーマロウ 小さじ1
ヤロウ 小さじ1/2
ローズ 小さじ1
熱湯 200CC
熱湯に分量を計ったそれぞれの乾燥ハーブを入れて
3分くらいしたら出来上がりです。

このハーブティーは、発汗作用を促して
デトックス効果もありますし
ホルモンのバランスを整えることで
ニキビ改善に効果があります。
リラックスできるのでストレス解消にもいいです。
tea

ストレスをためない工夫をしてみるのもいいと思います。
楽しいことを考えたり、休日にのんびり過ごしたり
たまには肌断食で、お肌に何も塗らない日を作ると
お肌が休めていいかなと感じます。
肌断食の方法

なお、顎のニキビが治りにくいだけでなく
生理痛などがものすごく酷い場合は、
低用量ピルを飲むことで改善されますから
副作用より効能を重視する必要性も考えられます。

ニキビだけでなく生理痛もひどいときは、
皮膚科ではなく産婦人科で処方してもらう方がいいと思います。
理由は、低用量ピルの扱いは産婦人科の先生が
詳しいからです。副作用で不正出血がでたときも
すぐに対処してもらえるからです。

こちらの記事もどうぞ参考にしてください。
無理せずニキビが確実に減る方法

★追加の質問と回答★
(質問)
ピルを飲むとホルモンバランスが治って
肌も綺麗になると言いますがどうなんでしょうか

(回答)
皮膚科でニキビ改善に低容量ピルを
使うこともありますね。
ただ副作用があるので、Drに相談して
慎重に使ったほうがいいと思います。
ニキビ治療での副作用などについては
この記事の最初からごらんください。